BUNTABI Project

BUNTABI = 文旅 / 偉大な文筆家たちの美しい文章を通じて、過去の日本を旅するProject

越後瞽女(ごぜ)

場 所:群馬 法師温泉

作 者:若山牧水

作 品:みなかみ紀行

出版年:1924年

季 節:秋

 

吹路の急坂にかかった時であった。十二三から二十歳までのあいだの若い女たちが、三人五人と組を作って登って来るのに出会った。真先の一人だけが眼明で、あとはみな盲目である。そして各自に大きな紺の風呂敷包を背負っている。聞けばこれが有名な越後の瞽女であるそうだ。収穫前のちょっとした農閑期を狙って稼ぎに出てきて、雪の来る少し前にこうして帰ってゆくのだという。

 

(一言)

瞽女と書いて、ゴゼと読む。盲目の女性の芸人で、三味線などを弾き歌いながら北陸を中心に巡業した旅芸人である。テレビやラジオのない時代の、農閑期における娯楽として受け入れらていたという。細々とではあろうが、今でも芸の継承は続いているようである。

 

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